2024年7月6日土曜日

ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 ト短調 作品33 第2楽章 Andante sostenuto

 2か月ほど前に不意に旋律の端切れ(?)が頭に浮んで、気になってまた曲名を探し始めました。
グリーグ/組曲「ホルベアの時代より」 ない。ドヴォルザーク「セレナード」 ない。チャイコフスキー ない。まて?そういえばピアノのスタッカートもあった・・・?浮かんだ小さなパッセージのメモを片手に耳をそばだてあれやこれやの末、やっと捕まえました。

"Blue Sky Label" yungさんの解説より引用
- この協奏曲は、一般的なピアノ協奏曲に期待されるピアノの華やかさとはあまり縁がないのです。悪く言えば何ともとりとめもない音楽です。しかし、この音楽にはボヘミヤの森や草原をさまよい歩いているような心持ちにさせてくれる魅力に溢れています。
そう、何の目的もなく、森や草原、川の畔をさまよい歩き、おのれのココロを伸びやかに解放していくような「逍遙」の喜びがあります。 そして、その喜びは、音楽的にはもっともとりとめがないように思われる第2楽章にもっとも色濃く溢れています。 -
http://www.yung.jp/yungdb/op.php?id=1176&category_id=4
yung氏の言う「何ともとりとめもない音楽」という不思議な分野にまたまた共鳴しました。

実はこの地味なLPを昔から持っていました。いつ買ったのかは思い出せません。安さと珍しさからでしょうが、モノラル盤で、ジャケットにパンチ穴もあるので”廃盤”の山で見つけたのでしょう。
思えばさしたる感動もないまま覚えこむほど、しかしよく聴いたものです。

ピアノ: フランティシェク・マキシアン(Frantisek Maxian)
    1954:「優秀な解釈」の録音において国家賞受賞
指揮: ヴァツラフ・ターリッヒ (Vaclav Talich)
演奏: チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (Czech Philharmonic Orchestra)

ルドルフ・フィルクスニー(Rudolf Firkušný)の演奏ぶりがYouTubeでみつかりました。
このひともこの曲を支える大事な人なんですね。
https://youtu.be/Q4j7w9dzdbc?si=2phSEJ-RmCvin0wW

何がきっかけだったか、不意に懐かしい旋律を思い出してここまで2か月余り、この歳にして「逍遙」の喜び再発見でした。

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